
日本科学未来館 ジオ・スコープ 展示端末デザイン
Date:
Client:
Category:
2025
Whatever Co.
プロダクトデザイン
クリエイティブディレクター:上條圭太郎(Whatever Co.)
アートディレクター:小野寺祥平(Grand Slam Inc.)
空間デザインディレクター:谷尾剛史(mumedesign)
什器デザイン:秋山慶太(ふしぎデザイン)
テクニカルディレクター:登山元気(Whatever Co.)
全体管理:志岐麻子(株式会社ムラヤマ)
ディレクション:松井知子(株式会社ムラヤマ)
技術管理:河村弘一(株式会社ムラヤマ)
設計管理:武藤慎(株式会社ムラヤマ)
施工管理:荒直行(株式会社ムラヤマ)
制作アシスタント:松尾絵里香(株式会社ムラヤマ)
制作アシスタント:山口幸治(株式会社ムラヤマ)
什器設計:中村公一
什器制作:有限会社アトリエ・ゼロ
映像音響機器:株式会社映像センター
電気照明:株式会社多摩電業
※空間・什器担当のみのクレジット

東京・お台場の日本科学未来館で2025年4月にリニューアルし、常設展示されている「ジオ・スコープ」の展示端末デザインを担当しました。
「ジオ・スコープ」は、世界の研究機関などから提供された科学データを来館者が自由に閲覧できる常設展示として2011年に公開されたコンテンツで、生物の生態の季節変化や気候変動、地球環境の未来予測などの多彩なデータから、地球規模の変化を直感的に楽しみながら理解することができます。
2025年のリニューアルでは「変わり続ける地球」をコンセプトとし、コンテンツから展示端末まで内容を一新。「世界の電力消費量」や「大気中のエアロゾルの濃度」などの8つの最新データを新規収録し、データビジュアライゼーションと直感的なグラフィックによってより深く地球のデータを感じられるようになっています。5台設置される端末のうち1台は、科学データを音でも表現した「耳で楽しむモード」も搭載されます。




ふしぎデザインは、ジオ・スコープ開発チームの一員として「地球を覗き込む望遠鏡」というコンセプトを具現化する展示端末の形状デザインを行いました。上向きのディスプレイ面をスコープの形とし、そこから底面にかけて絞り込んだ逆円錐形のフォルムを造形。スピーカーグリルや放熱孔などの必要な要素をシンプルに盛り込み、愛嬌がありつつもスリムな未来のデバイスのような印象に仕上げました。また足元の空間を広く取ることで、車椅子を利用している方にもストレスなく鑑賞していただけるように配慮した形になっています。
展示端末は非常に大きく実製作での試行錯誤が難しいため、サイズ感や使い心地、車椅子を使った検証などを1/1サイズの段ボールモックアップを用いてスタディしました。開発チームで丁寧に検証を行った結果、様々な来場者が訪れる未来館での展示にふさわしいかたちにブラッシュアップすることができました。
展示の詳細は、日本科学未来館のwebサイトをご覧ください。


