nuiroid
2025
Self Project
プロダクトデザイン
Date:
Client:
Category:
企画・デザイン・制作 :秋山慶太(ふしぎデザイン)
プログラム・基板設計/制作:鉄塔(Lenz)
設計アドバイス:カズヤシバタ、廣瀬悠一
nuiroidは、感情のニュアンスを豊かに伝える、まばたきをするロボットです。
キャラクターフィギュア的な形の顔部分、まぶたパーツを回転させて動かすことで、まるで生きているような印象を持たせています。
「推しぬい」のようなサイズ感と存在感で、動画収録や配信の際にアバターとして使うことを想定しており、顔出しはしたくないが出演はしたい、というニーズをユニークに代替できないかと考えています。かわいいキャラクターデザインと生きているような表情の両立を意図して制作し、モーターの回転によってまばたきをするという動きを達成するための機構を、15cmほどのフィギュアのような筐体に詰め込みました。胴体にモーターの制御をする基板を収納し、USBケーブルで給電するだけで動作します。
FDM方式の3Dプリンタを用いて精密に造形されており、0.2mmの細径ノズルを使用することで、後加工をほとんど必要としない繊細な形を出力しています。配色はフィラメントの素材色をそのまま活かし、塗装をせずに仕上げました。
キャラクターデザインは、「デジタルデトックスしたいけどできない女の子」をテーマとし、ヘアアクセサリーとしてワイヤレスイヤホンをデフォルメして配置したり、スマホの見すぎでぐるぐる目になってしまった表情をデザインしました。2.5頭身のプロポーションで、全体を丸っこい形で構成し、可愛らしく親しみやすい造形を心がけました。
キャラ造形、機械設計どちらもAutodesk Fusionで行い、有機的な造形はsub-D、動作部品のモデリングはソリッドモデリングと使い分けることで、かわいい外観と組み立てて動作できる機械としてのクオリティを両立させています。
nuiroidのメイキング記事をnoteで書きましたので、合わせてご覧ください。

